ブラシの平野 カシミヤ用ブラシの種類
ブラシの平野の「洋服ブラシ」は大きく分けて5種類に分かれます。
- 洋服用
- カシミヤ用
- 着物用
- スウェード用
- 携帯用
5種類の違い
◆ 洋服用
スーツやセーターなどの衣類のお手入れ向きブラシで、毛の素材は豚毛です。しっかりと固さがあり衣類に付着したホコリなどを掻き出してくれます。ホームセンターなどでみかける一般的な洋服ブラシも豚毛ブラシが主です。繊細なカシミヤのお手入れには不向きです。
価格は馬毛の物もよりも手ごろです。
◆ カシミヤ用
カシミヤのお手入れ向きブラシ。馬毛を使用しています。馬毛はバイオリンの弓にも使われるほどハリとコシがあり、はじく事が得意な性質を持っています。コシを使ってホコリを掻き出します。
◆ 着物用
豚毛のブラシです。以前、実物をデパートの催事で見てきました。公式HPの写真よりも「毛足が長く、密度はなく、毛のクセが強いブラシ」という印象でした。お着物専用です。
◆ スウェード用
スウェード用には豚毛のブラシを採用されています。
スウェードにはスウェード向きのブラシがあります。オールマイティーと表示のある洋服ブラシも、説明文をよく読むとスウェードだけは不可とされているものもあり、注意が必要です。
ブラシの平野 ブラシの特徴
創業1942年、76年続く(現在:2018年)老舗の刷毛屋です。洋服ブラシの多くは機械で植毛した機械植えの製品が多い中、こちらのブラシは手植えされています。
製造に時間はかかるが、毛の抜けが少なく丈夫なのが特徴です。
手植えのブラシ製造工程はブラシの平野公式サイトにて動画が公開されています。
『ブラシの平野公式 ブラシの製造工程』
平野のブラシ水雷型 観察
全長210mm 幅65mm 毛の長さ54mm
化粧釘10点止め
毛は54mm イシカワブラシ35mm 青山工房50mm
毛は長い部類に入ります。
9行植え しっかりとした密度があります。
フラットな断面。
羽子板型・水雷型の比較
両方とも毛の長さは54mmです。
使用されている毛の量は2倍+αでしょうか。実物の量感は結構違います。水雷型は存在感がすごいです。
にぎった感じの違い。
持ち方が違うと、力の伝わり方が違います。水雷型の場合は直に伝わります。
お値段は 水雷型24,840円(税1,840円) 羽子板型17,280円(税1,280円)です。
コスパ、機能面から考えても水雷型がオススメですが、手の小さな型は羽子板型がいいかもしれません。水雷型は幅6cmです。
平野のブラシお手入れ
平野のブラシは水洗い不可です。
使用後は金クシでお手入れします。
①根本からほぐすようにブラッシング
②表面のホコリをとる
ブラッシング方法も、以前、青山工房さんに教えていただいた時は「根本からクシをかけるのではなく、浅く差し込みブラシをかける」と教わりました。これは、根本からブラシをいれるとひっかかり、毛に負担がかかったり、切れたりするから。ということでした。
メーカー、職人さんによっても違うものですね。
ブラシの収納
平野のブラシ水雷型・青山工房さんのブラシ・ブラシ用金クシの3点が「無印良品ポリプロピレンメイクボックス・1/2 約150×220×86mm」に気持ちよく収まります。
お問い合わせ
https://burashi-hirano.shop-pro.jp/
オンラインでご購入いただけますが、全国各地のデパート催事などに周られています。職人さんとお話し、実物をお手にとって購入するとブラシに対する思い入れもまた違ったものがあるように感じます。
催事の予定はこちらでご確認いただけます。