カシミヤストールは手洗いもできます。
ですが!おすすめはしません。
品質表示タグの洗濯表示も、メーカーもドライクリーニングを薦めているので、ここからは自己責任の世界です。水洗いするとどうなっていくのかをご紹介しますね。この記事を読んで「私も洗ってみよう♪」と思った方も自己責任でお願いします!高価なストールですからその判断は慎重に!
用意するもの
・ストール
・洗剤
・洗いおけ(洗面台なども可)
今回の洗剤について
Eucalanユーカラン
ウールやカシミヤのカサツキの原因は、毛に含まれるラノリンという脂が洗濯と一緒に落ちてしまうからです。で、このラノリンを配合した洗剤がある!ということを聞きつけ入手したのが、今回使う洗剤Eucalan(ユーカラン)です。
作業の様子
洗い桶にお湯(30℃)を溜めます。4Lにユーカランは5mlが基準となります。ジョンストンズの大判ストールを洗うには4Lでは水が少なすぎるので、2倍か3倍で準備します。
水によく溶け、すぐ泡がたちます。
香りはランドレス(シダー)よりもユーカランの方が弱いです。自然な香りで個人的にはこちらが好みです。
自分用の使い込んだストールを洗うことにしました。
漬けこみます。繊維の間にお水を通す気持ちでユラユラ洗い桶をゆすってあげます。とにかく強い刺激は厳禁です!やさしくやさしく!ぬれた状態で繊維同士がこすれると繊維が絡まってフェルトのようになります(フェルト化)
30分ほど放置します。
泡が消えました。
ユーカランはすすぎをしなくてOKという特徴がありますので、このまま脱水機にかけます。
これは洗ったあとの水です。少しだけにごっていますね。やや強めの動物臭がします。ストールの方も動物っぽいニオイがして少しだけ不安になります。
洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水します。40秒くらいで止めました。
脱水機から出して広げると、こんな感じです。
シワシワです。水で洗うと、洗い上がりはどうしてもシワがでます。
平干しします。できるだけシワを伸ばし、必要以上に触らないよう丁寧に乾かします。
洗いあがりました。
洗う前よりフワッフワッになりボリュームがあります。同じ大判ストールの新品がありますので並べて比較すると、畳んだ時の厚みがかなり違いますね。
このフワッフワッ状態(※フワフワじゃなくてフワッフワッ)個人的には嫌いじゃないです。とろけるようなフワフワ感です。空気を含み暖かさも増していると思います。
今回は毛並みを整え、プレスして仕上げました。
上の、乾かしたての状態よりかなり厚みが落ち着きました。右の新品のものと比較しても同じようなものですよね。
仕上がり
クリーニングに出すより手触り、質感ともにユーカランで洗った方が好きです。ニオイも水に濡れている時にあった動物臭はなくなり、やさしいユーカリ系の香りで癒されます。
最終的に洗う前にあった薄っすらとした毛羽立ちも、プレスしたことで落ち着きが戻りました。そこもとてもよかったです。
ここは好みの問題だと思いますが、欲をいうともう少し重めの仕上がりがいいです。脂(ラノリン)の割合をもっと増やせればいいんじゃないかな・・と思っています。もうちょっと研究が必要です。
フリンジの先端がちょっとほどけたように感じます。またネジネジしてみても戻らないし・・けっこう致命的かもしれません(>_<)
最後に
カシミヤストール、とくに大判は大きいので手洗いも難しいですよ。フリンジも解ける可能性があります。お高いものですし、この記事を読んでいきなり手洗いに挑戦するようなマネはしないでください。色々な衣類で手洗いに挑戦して、経験を重ねてトライしてください。自己責任でお願いします!