カシミヤストールの保管。長期保管前の「しまい洗い」について考える。

しまい洗いとは?

シーズンが終わった衣服を長期間収納する前に行われる 「洗濯・クリーニング」です。

東京都クリーニング生活衛生同業組合

関東の梅雨が明けましたので、私物のストールを今頃になって洗い仕舞いました。本当はGW前には終わらしておきたいことです。

■ カシミヤのしまい洗い ■
「洗う」ことに弱いカシミヤは極力洗いません。

例えば、シーズン中に2~3回しか使用しなかったのなら、丁寧にブラッシングするだけで大丈夫です。

■なぜ洗う回数を極力減らすのか■

洗濯をするとカシミヤ繊維に含まれる天然の油脂成分が落ちてしまいます。これは毛のツヤや手触りの良さを保つ為の大切な物です。

特にドライクリーニングは油をよく落としますので、サッパリとした仕上がりになってクリーニングから戻ってくることが多いです。場合によってはパサパサ・・なんてこともあります。

カシミヤストールを洗うなら、どの方法がいいか

普通に『 クリーニングに出せばいいんでしょ・・。 』と思われるかもしれませんが、選択肢は3つあります。

  1. クリーニング店でドライクリーニング カシミヤコース
  2. クリーニング店でウォータークリーニング
  3. 自宅で手洗い

クリーニング店でドライクリーニングカシミヤコース

カシミヤコースを選択する
ドライクリーニングの中の「カシミヤ向きコース」を選択すること。ここが最大のポイントです。クリーニング店によってコース名称は違うと思います。

通常料金よりはお高いですが、カシミヤ用の溶剤で丁寧に洗ってくれますので通常コースよりは安心です。利用したことのある信頼できるクリーニング店に依頼してください。

クリーニング店でウォータークリーニング

ウォータークリーニング
クリーニング店で水洗いをしてくれるところがあります。店舗数が少なく、お近くにない場合は郵送で受け付けしてくれるお店もあります。ウォータークリーニングは仕上がりがとても良いです。

デメリットとしては、ドライクリーニングと比べるとお値段と時間がかかります。私が以前利用したお店はストール1枚5,000円前後でした。

自宅で手洗い

カシミヤは自宅で洗うこともできます。
できますが、あまりお勧めはしません。

特に大判サイズのものは扱いが大変ですし、水に通すということはシワにもなります。生地にダメージを与えてしまうこともあるでしょう。フリンジがボサボサになる可能性だってあります。

手洗いはあまりお勧めしない。と断言した後ですが、私は自分で洗っています。

私の場合は自分で手洗いしています。

こちら、私物のストールです。

私は自分で手洗いしています。最初の何回かは失敗することもありましたが、溶剤を変えたり、時間や割合を変えたり試行錯誤を繰り返し、まだまだですが、だいぶ自信がついてきました。

最近 新しく手に入れたのはこちらのトリートメント

カシミヤ繊維に油脂を補って、ツヤを与えてくれるそうです。

DISANA ウール洗濯用

ヨーグルトの上澄み(ホエー)のような感じです。

仕上がりました。

実際はかなり手触りも良くなり、毛羽立ちも落ち着きましたが写真だと分かりにくいですね・・(汗)


横から。

今回のしまい洗いのタイミングで、日本語の品質タグは外しました。

自分で洗うと愛着も沸くものです。不織布に包んで、防虫剤乗せて秋までお休みです。

カシミヤを愛する店主がいるお店
気軽に色々ご相談ください。

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